為替の金利差相場に変調は!?
6月11日週の為替動向に影響する世界の主要経済指標および予想を示します。
日本では、日銀の金融政策決定会合が開かれ政策金利などが議題に上ると思われます。その後には福井日銀総裁の会見があります。今週は日米とも重要な経済指標発表が多く、週末の日銀政策金利発表に微妙な影響を与えそうです。
6月11日週の主要経済指標発表予定&予想
- 6月12日(火)
-
米財政収支(5月)−>610億ドル赤字予想
ユーロ圏鉱工業生産指数(4月)−>0.3%上昇予想
- 6月13日(水)
-
米小売売上高(5月)−>0.5%増加予想
米地区連銀景況報告 - 6月14日(木)
-
日銀政策委員会・金融政策決定会合
米卸売物価指数(5月)−>0.5%上昇予想
ユーロ圏消費者物価指数・改定値(5月)−>0.3%上昇予想 - 6月15日(金)
-
日銀政策委員会・金融政策決定会合
福井日銀総裁会見
米消費者物価指数(5月)−>0.5%上昇予想
米経常収支(第1四半期)−>2005億ドル赤字予想
対米資本純流入額(4月)
米鉱工業生産指数(5月)−>0.2%上昇予想
今後の為替相場の動向は、金利差をにらんだ動きを示すと思われます。ただ、日米とも現状の金利水準は当分維持される見込みです。金利差の次に注目されるのが、インフレ懸念などによる世界の金利上昇と株価の下落です。中国や米国の株価が不安定ですが、リスク資金の巻き戻しが起こると円キャリートレードの巻き戻しを誘発し、急激な円高になる可能性も視野に置きましょう。
参照
強まるか円キャリートレード
2007年1月末の円安時の円キャリートレード影響を考察