3ヶ月ぶりの円安121円台は継続するのか外国為替市場展望
(参照:農林中金総合研究所)
先週(5月21日)は、3ヶ月ぶりの円安水準121円台をつけました。この円安になった原因には米国の新築住宅販売件数の意外な好調がありました。前月比+16.2%と増加率としては14年ぶりの
高い数字でした。この結果当面日米の金利差は縮まらないと見た投資家がドルを買ったことで円安が進みました。ただ、新築住宅販売件数の増加は住宅価格の下落によるところが大きくそのまま景気回復とは言えないでしょう。
週末にかけては日米で株価が下落しました。これを嫌気したリスクマネーがやや巻き戻され円安が一服しています。また北朝鮮によるミサイル発射実験がありましたが市場では比較的冷静に受け止められています。
ユーロ円相場は、ウェーバードイツ連銀総裁の発言「インフレリスクを強く警戒」などでユーロ高が進み一時164円台をつけました。しかし、ドイツ業況指数の下落が発表され162円台まで戻りました。
先週の出来事
- 米国 新築住宅販売件数
- 前月比 +16.2%の大幅上昇
- 日米 株価下落
- リスクマネーが逃避行動
今週の外国為替市場を左右するイベントとしては、米国FOMC議事録発表などがあります。またGDP改定値の発表も注目です。しかし、もっとも警戒すべきは週末に予定されている米雇用統計でしょう。
円ドル為替相場は今週も金利差に注目した動きを見せるでしょう。金利変動を占うイベントに注意しましょう。
参照
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