世界金利上昇とFX相場動向は?
日本、米国、ヨーロッパと世界主要国の長期金利が上昇しています。長期金利上昇の背景と今後の為替相場を検討します。
主要先進国の政策金利(出典:bloomberg)
世界主要国の長期金利上昇に伴って、各国中央銀行による政策金利上昇も予想よりも長く続きそうです。 長期金利の上昇の背景には、次のような原因が考えられます。
長期金利上昇の背景
- インフレ懸念の台頭
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・世界の株式市場の上昇(過剰流動性懸念)
・エネルギー、原料価格の上昇
最近の米国経済指標や統計情報をみると、予想以上の好調さが見えてきており、年内の利下げ観測は後退しています。ユーロ圏でも、9月の利上げの後も追加利上げの可能性が取りざたされています。
さて、今後の政策金利の動きですが、今後は利上げのスピードは遅くなるでしょう。政策金利は、名目経済成長率に次第に近づく傾向があります。中長期的な経済成長率は、米国5%、ユーロ4%、日本2%と見られますので、日本以外は利上げは終わり、今後は利下げ方向に動く可能性があります。
外国為替相場は金利差相場が続いてます。福井日銀総裁の発言で日本の金利上昇は9月以降に先延ばしされたとの観測で、円安が進んでいます。今のところ、日銀による急激な政策金利上昇は見込めませんので、しばらく現状の水準が続くと思われます。
参照
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