7ー9月期実質GDP成長率が事前予想を上回る、前期比+0.5%(年率+2.0%)と高い数値が示されました。この高い数値は2006年下期の為替相場にどのような影響を与えるのでしょう。

意外なGDP高成長で下期為替相場は?

11月14日発表の7ー9月期実質GDP成長率は、前期比+0.5%(年率+2.0%)と事前予想を大きく上回る内容でした。
このGDP発表後市場は素直に反応して、株高、円高に振れました。しかし、数日経つとGDP発表前の水準に戻ったように見えます。今後の為替の動きはどうなるのでしょうか。

GDP成長率は、輸出、設備投資、個人消費に分類されますが、今回GDP成長率を押し上げたのは輸出部門と設備投資でした。個人消費は相変わらずマイナス成長となっており、企業部門から消費者にマネーは移動していないと思われ、景気が良くなっているという実感がわかないのは当然と言えば当然です。
つまりGDP総合数値の良さは、企業の設備投資や円安による輸出に支えられていたわけで、株も為替も、GDP発表の中身をよく見て落としどころを探っているという状態でしょう。

GDP数値はあくまで過去の数値です。今後の為替の方向を探る上で何に注目すべきでしょう。
ここしばらくは、次の二つの政策と各種の経済指標に左右されると考えます。

日銀の金融政策

GDP成長率の好結果にますます後押しされ、年内利上げもありうるような発言をしていますが、実際には消費者物価指数の低迷や機械受注指標の悪さに慎重になっていると思います。
案外利上げは先延ばしされるような気がしますが??

米金融政策

先日の米中間選挙で民主党が圧勝し議会で指導力をなくしたブッシュ政権は、おそらくレームダック化するでしょう。
議会などの圧力で、ブッシュ政権が日本やアジア地域への通商政策を変更すると大きな影響が考えられます。

関連情報リンク

為替相場の変動要因
為替レートの形成に影響するいろいろな要因を分析