外国為替証拠金取引(FX)でスワップ金利ねらいの長期投資スタンスで臨む場合、どれくらいのレバレッジ倍率が適当なのでしょうか、具体的な例を挙げて適正値を検討します。

FX長期投資でのレバレッジ適正値

レバレッジ適正値

為替取引でニュージーランドドル(NZドル)を買い建てた場合、レバレッジを全くかけないでも年6%程度の金利が得られます。レバレッジを2倍にすればスワップ金利12%になり日本の銀行預金などの金利と比較するとかなり有利だとご理解いただけると思います。オーストラリアドル(豪ドル)でも同じく、レバレッジ2倍で年10%程度のスワップ金利を得られます。
外国為替証拠金取引(FX)で長期投資によるインカムゲインををねらうときには、簡単にマージンコール(追証)が発生しないように考えておきましょう。そのためには、レバレッジをあまり高くせず、2〜3倍程度にとどめておくのが安全です。
たとえば、ニュージーランドドル(NZドル)を買う場合1NZドル=70円だとすると、1万ドルで70万円ですので、証拠金(保証金)を35万円程度預託しておきます。
証拠金(保証金)に対して50%以上の評価損でマージンコール(追証)が発生するFX取扱会社だと、この場合証拠金の50%ですので35万円の50%=17万5千円まで評価損がふくらんだときにマージンコールがかかります。それは、1NZドル=52円50銭まで下がったときです。レバレッジを2倍に設定しておくと、これぐらいの為替レートの変動まで耐えられ年12%のスワップ金利が得られるのです。